「監督やコーチに気に入られるために媚びを売る」……もし、そんな風に思われるなら、それは大きな間違いです。
野球の指導者が「また使いたい」「ここでアイツを出したい」と思う瞬間。そこには、技術の良し悪しを超えた**「社会で通用する本質的な資質」**が隠されています。
今回は、現役コーチでありFPでもある私の視点から、指導者が思わず背中を押したくなる子の行動を徹底解剖します。これは野球のレギュラー争いの話であると同時に、将来、社会から「君と一緒に仕事がしたい」と望まれるリーダーになるための教科書でもあります。
指導者の視点は「ヒット」よりも「準備」にある
お母さんたちは、お子さんがヒットを打てば「これで次はレギュラーかな?」と喜び、三振すれば「次は使ってもらえないかも……」と不安になるかもしれません。
しかし、多くの指導者は打率や球速だけで「次も使おう」と決めているわけではありません。なぜなら、技術の結果(ヒットやエラー)は運にも左右されますが、「行動」は本人の意志でコントロールできるからです。
コーチがベンチや練習中に目を光らせているのは、技術の裏側にある「意図」と「姿勢」です。
「また使いたい」と思われる子の3つの具体的行動
(1)「返事」と「アイコンタクト」に意志がある
コーチがアドバイスをした時、間髪入れずに「はい!」と返事をする。これだけで評価は変わります。しかし、もっと重要なのは**「目」**です。
指導者の目を見て、話の内容を理解しようとする姿勢がある子は、吸収力が圧倒的に違います。 これはビジネスの世界でいう**「アクティブリスニング(積極的傾聴)」**です。相手の意図を正しく汲み取り、フィードバックを即座に自分の行動に反映させる。このスピード感がある子は、どんな組織でも重宝されます。
(2) 失敗した後の「切り替え」と「声」
三振をした後にうつむいてベンチに帰る子。一方で、悔しさを飲み込んで、すぐに守備に就き仲間に「ごめん🙇切り替えていこうぜ!」と声をかける子。
指導者が使いたいのは、間違いなく後者です。 野球は失敗のスポーツです。大切なのは、**「失敗した後に、チームのために何ができるか」です。自分の機嫌を自分で取り、組織の士気を下げない。この「感情のコントロール」と「献身性」**こそが、逆境に強いリーダーの条件です。
(3)誰も見ていないところでの「道具の扱い」
ベンチでグローブを丁寧に置く。脱いだアンダーシャツを畳む。バットを丁寧に置く。 こうした細部に神は宿ります。道具を大切にする子は、自分の役割に責任を持っている子です。
指導者は、「自分のモノを大切にできない子が、チームの勝利や仲間を大切にできるはずがない」ということを経験則で知っています。
【FPの視点】「選ばれる力」は最高のコストパフォーマンス
ここでFP(ファイナンシャルプランナー)らしいお話をしましょう。 野球にはお金がかかります。月謝、遠征費、道具代……。これらを「消費」で終わらせるか、「投資」に変えるかの境目はどこにあるでしょうか。
それは、子供が**「チャンスを掴み取る力(選ばれる力)」**を身につけるかどうかにあります。
どんなに高いバッティングスクールに通わせても、指導者から「コイツは使いにくい」と思われてしまえば、試合という最高の「経験値」を得る機会を損失してしまいます。 逆に、コーチから信頼され、多くの実戦経験を与えられる子は、同じ月謝を払っていても、得られる学びの量は数倍になります。
「誠実な行動によって信頼を勝ち取り、機会(チャンス)を最大化する」。 これは、将来ビジネスの世界で「少ない資本で大きな成果を出す」ための、最も効率的な自己投資の考え方なのです。
ママにやってほしい「家庭でのリーダー育成術」
「もっと大きな声で返事しなさい!」と叱るのは逆効果です。子供がコーチに選ばれる行動をとるようになるために、家庭でできることがあります。
- 「承認」の質を変える: 「ヒット打ってすごいね」ではなく、「コーチの話をしっかり聞いてたね」「三振した後にすぐ仲間に声をかけてたの、かっこよかったよ」と、結果ではなく行動を褒めてください。
- 家でも「準備」を任せる: 自分のユニフォームを自分で用意する、水筒を洗う。小さな責任の積み重ねが、グラウンドでの「自律した行動」に繋がります。
指導者に「使いたい」と思わせる力とは、言い換えれば**「周囲を安心させる力」**です。この力が備われば、社会に出た時、どんな上司からも、どんなお客様からも「君にお願いしたい」と指名されるようになります。
野球の神様は「姿勢」を見ている
野球には、不思議と「ここで打ってほしい」という場面で、日頃から誠実に練習に取り組んでいる子にチャンスが回ってくる場面が多くあります。
私たちはそれを「野球の神様が見ている」と言ったりしますが、実際には、誠実な行動が「準備の質」を高め、その準備が「自信」を生み、自信が「結果」を呼び込んでいるのです。
お子さんがグラウンドで、泥だらけになりながらもキビキビと動き、仲間を鼓舞し、道具を愛おしそうに磨く。その姿こそが、何物にも代えがたい「リーダーへの階段」です。
私たちは、野球というスポーツを通じて、ただの選手を育てているのではありません。社会という荒波を、自らの意志と誠実さで渡っていける「本物のリーダー」を育てているのです。
その道のりには、時に苦労や悩み、そして経済的な負担もあるかもしれません。しかし、お子さんが手に入れる「選ばれる資質」は、将来のどんな学歴よりも強い武器になるはずです。
このブログは野球を通じて、社会で通用するリーダーを育てる。そして、お金を理由に子供の夢を諦めさせない。この2つの柱で、あなたの親子バッテリーを全力で応援するブログです!



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